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HAMACHO DINING&BAR SESSiON マネージャー 山本貴之さん

日本橋浜町。かつては、広大な武家屋敷が広がっていた古くから続く江戸の街。歴史と伝統を受け継ぎながら、変わりゆく街の息遣いを、そこで働き暮らしを営む人々の言葉を通して魅力を紐解きながらお届けします。今回お話してくださったのは、浜町の新スポットHAMACHO HOTEL1階にあるダイニング「HAMACHO DINING&BAR SESSiON」のマネージャーを務める山本貴之さん。ジャズクラブの老舗・ブルーノート東京などを手掛けるブルノート・ジャパンがプロデュースするオシャレなホテルのダイニングで、餃子やナポリタンが食べられる理由とは?

食いしん坊なフレンチシェフが腕をふるう、街のダイニング。

20192月のオープンから3ヶ月半経ちましたが、街の人の反応はいかがですか?

お陰様でオープン直後からたくさんのお客様が来てくださっていて、3ヶ月半はあっという間でした。ホテルの建設中からお店のことを気にしてくださっていた方も多く、「何ができるのかなといつもマンションから見ていたよ」と言っていただくことも。これまで様々な店舗でオープニングを担当してきましたが、オープンと同時にこれだけ良い反応をいただくのは珍しいことなので、とてもうれしいですね。

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ブルーノート・ジャパンのプロデュースですが、オープンで親しみやすい雰囲気のお店ですね。

ここのコンセプトは街のダイニング(食堂)。内装や音響は上質なものを採用していますが、SESSiONはどんな人でも気軽に日常使いができて、皆さんがホッとできる場所でありたいです。ブレックファーストからランチ、カフェ、ディナー、バーと1日中オープンしていて、コース料理や飲み放題も用意しているので、日常のどんなシーンでも使っていただけます。実際にお子様連れのママやご年配のお客様、会社帰りにバーでお酒を楽しむビジネスマン、外国人まで、幅広いお客様に来ていただいているなと感じます。

なんといってもユニークなのがメニューです。和洋中では収まらない種類の豊富さで驚きました。

シェフの長澤を中心に、この街に合うメニューは何かと考えた結果、ジャンルにとらわれない遊びのあるメニューになりました。ナポリタンに餃子、〆のラーメン、プリン・ア・ラ・モードなど、ホテルのラウンジとは思えないメニューもありますが、長澤はフレンチの三ツ星レストランで経験を積んでいるので、おなじみの料理でもひと味ちがう美味しさに仕上がっていますよ。彼は一流レストランの料理からいわゆるB級グルメまで愛する食いしん坊でもあるので、料理に対するアイデアがすごく豊富なんです(笑)。どんなお客様でも好きなものをオーダーすることができるのが、街のダイニングというコンセプトにぴったりなので、このメニューを貫いて良かったなと思っています。人気があるのは「もち豚蒸しトリュフ餃子」。僕のオススメは贅沢な「和牛ハンバーグステーキとフォアグラのソテー」です。また、自家製ミントリキュールを使ったモヒートなど、カクテルにも力を入れているのでぜひお試しを。

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新旧入り交じる浜町が、面白いことの発信地になりつつある!

地域との交流も多い山本さんですが、街や人の印象はどうですか?

昔から住んでいる方と、新しくこの土地に来た人たちが融合している街だなと思います。先日の神田祭で僕達もお神輿を担がせてもらったのですが、途中で「させー!」と掛け声をかけてお神輿を持ち上げるポーズがあるんです。普通は街の重鎮と呼ばれるような方がやるものなのですが、僕達もお願いしたら、初参加なのにも関わらず「いいじゃん」とやらせてくださって。そうやって新参者に対してもウェルカムな空気が浜町にはある。さらにお店で新鮮だったのは、料理や値段についてズバッとはっきり意見を言ってくださる地元のお客様が多いこと。お店がもっと良くなるようにと愛を持って言ってくださっていて、下町の人の気質を感じます。

山本さんが浜町で気に入っている場所はありますか?

浜町にはアンダーグラウンドで面白いことを仕掛ける人が集まってきている気がしていて。たとえば、コンビニのレコードショップって知っていますか?コンビニでレコードのDJイベントをしていて、たくさんのお客さんが来るんですよ。あと浜町の周辺でも喫茶店とコインランドリーが一緒になっているお店があったり、シタンホテルのDJイベントも盛り上がっているし、アートもすごくて……掘るとけっこう見つかります。浜町エリアが新しい発信地になりつつある空気があって、すごく面白いですね。

あなたもメンバーの一員。みんなで作っていく“SESSiON”

ところで店名の「SESSiON」ですが、どうして「i」だけが小文字なんですか?

SESSiON(セッション)」は、ジャズなどで何人かの演奏者が集まって演奏をすることを表す言葉ですが、この店名の「i」はお客様もスタッフも含めた「私」を指しています。つまり誰もがメンバーの一員となってSESSiONに参加してほしい、皆さんとお店を作っていきたいという想いが込められているんです。お客様やスタッフとコミュニケーションを取りながら、皆さんに喜んでいただけるお店になっていけたらと思います。

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今後は音楽イベントをどんどん企画されているそうですね。楽しみです。

音楽は私たちのグループの強みですし、音楽を軸にこのお店からも面白いことを発信していきたいです。夏に向けて積極的にさまざまなイベントをやっていくつもりです。ここでやるなら、ノーチャージで、ふらっとお食事をしに来たらプロのミュージシャンのライブが楽しめるというような、この場に溶け込む雰囲気のものがいいですよね。ジャンルもジャズだけにとらわれず、ノリのいいソウルなんかもいい。この店がきっかけで音楽を好きになったり、音楽の魅力を思い出してくれたりしたらうれしいですね。新しいことをやるのは僕も楽しいので、これからもどんどん仕掛けていきたいです。

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HAMACHO DINING&BAR SESSiON
https://session-hamacho.jp

東京都中央区日本橋浜町3-20-2

HAMACHO HOTEL&APARTMENTS 1F
電話:03-3666-3303

[取材日:2019.6.5]
写真:山﨑瑠惟 文:井上麻子

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