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久松防犯協会 事務局長 澤登正仁さん

日本橋浜町。かつては広大な武家屋敷が広がっていた、古くから続く江戸のまち。歴史と伝統を受け継ぎながら変わりゆくまちの息遣いと魅力を、このまちで働き、暮らしを営む人々の言葉を通して紐解いていきます。

今回は久松防犯協会の事務局長として、安心安全なまちづくりに取り組む澤登正仁さんにインタビュー。もともと久松警察署生活安全課で警察官として勤務していた澤登さん。現在は防犯協会の事務局長として、23区内で初となる「わんわんパトロール」などの活動や、地域住民との交流を通して、安全なまちづくりを進めています。まちを見守る澤登さんに、防犯活動で大切にしていることや、まちの魅力をお伺いしました。

わんちゃんと一緒に!地域住民を巻き込んだパトロール活動

澤登さんが事務局長を務める久松防犯協会はどんな活動をされているのですか?

協会の任務は、”まちの安全を守ること”です。協会は36町会の町会長や有志のメンバーで結成されていて、シフトを組んでパトロールカーを走らせたり、第2・第4木曜日には約30名でまちを歩きながら夜のパトロールを実施しています。また年金受給日はお年寄りへの詐欺被害が増える傾向があるので、年金の日にもパトロールや注意喚起を行っています。

「わんわんパトロール」という活動がとってもかわいくて気になりました。

これはわんちゃんと飼い主さんに協力してもらい、犬の散歩をしながらまちのパトロールをするというものです。参加者はロゴマークと警察署の名前が入ったギプスを着て、隅田川ドッグランを起点にみんなで散歩しながらまちを見回ります。23区内ではうちが初めて実施。住民を巻き込むことで防犯意識が高まりますし、飼い主さん同士の交流にもなるようです。

新型コロナウイルスの影響で最近は思うように活動ができないと伺いました。

そうですね。こういう時にこそ犯罪が増えるので、本当はしっかり活動したいです。また活動を支えてくださる賛助会員の企業や商店が廃業になってしまったり、まちにとって重要な祭りがなくなったりと影響は大きいです。少しでもまちの士気を上げたいと、久松警察署のトレードマークである”緑の法被”を模した絵馬を作って、「地域安全」「商売繁盛」の願いを込めてみなさんにお配りしました。

かわいいです!澤登さんは防犯のうえで、住民とのふれあいも大切にされているんですよね?

なにか用事がある時は、こちらから住民の方々の自宅へ訪問するようにしています。住んでいる様子が分かるほうがなにかあった時に安心だからです。またお会いした方の顔と名前はできるだけ覚える努力をしています。個人的にマスク作りに夢中になっているのですが、週末に5-6個できるので、お会いした方々にお配りしたりもしています。今はふれあいもなかなか難しいですが、地域の方々とコミュニケーションをとることが、防犯の第一歩になると考えています。

緑道で遊ぶ子どもの姿をみると、まちの安全を守れていると感じます。

澤登さんが思う、このまちの魅力はなんですか?

日本橋は全国に向けての出発点であり、まち全体が昔からの伝統を引き継いでいる場所です。全ての町名に「日本橋」と付く場所はここしかありません。寺社仏閣が多く、各町会もしっかりしていて、祭りや地域のイベントの時には協力し合ってまちを盛り上げている。だからこそ、住民たちの心意気がとても良いのだと思います。今は祭りがなくて寂しいですが、守り続けていきたい地域性ですね。

素敵ですね。個人的に好きな場所やお店はありますか?

お食事は「なごみ」さんのランチがとても美味しいです。和食の定食を食べさせてくれるのですが、来客がある時などに利用するのにも重宝しています。またちょっとした贈り物やお持たせには「あけぼの」さんを利用しています。お菓子が美味しいのはもちろん、サービスが親切丁寧で、とても気が利いているんです。

警察署の横にある緑道もお気に入りだとお伺いしました。

緑道を利用している方がたくさんいらっしゃるのは、浜町の良いところですね。今日もプールに入っている子どもたちが見られましたが、園児や保護者が笑顔で過ごしているのを通りすがりに拝見すると微笑ましいです。少しは安心なまちづくりができてきている証かな、と感じたりしています。私は正義感の強い性格なんでしょうね。これからも住民の方々が笑顔で暮らせるよう、まちの安全を守っていきたいです。

久松防犯協会

[取材日:2021.7.20]

写真:北浦汐見 文:井上麻子

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