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安田不動産株式会社 代表取締役社長 中川雅弘さん

―日本橋浜町。かつては、広大な武家屋敷が広がっていた古くから続く江戸の街。歴史と伝統を受け継ぎながら、変わりゆく街の息遣いを、そこで働き暮らしを営む人々の言葉を通して魅力を紐解きながらお届けします。
今回は浜町再開発の中核を担う安田不動産で代表取締役社長を務める、中川雅弘さんにお話を伺いました。

創業者の精神を引き継ぎ、街づくりに取り組む

― まず、安田不動産について教えてください。

土地賃貸業、ビル賃貸業やマンション賃貸・分譲業に加え、お客様がお持ちの土地や建物に関するコンサルティング業務、そして子会社を通じてコンビニエンスストアやパーキング、会議室の運営を行うなど、幅広い業務を執り行う総合不動産会社です。エリア開発も行っており、ここ日本橋浜町ではトルナーレ日本橋浜町や日本橋浜町Fタワー、日本橋安田スカイゲートといった大型オフィスやマンション、商業施設を手がけました。他に、神田淡路町、神田錦町、そして神戸三宮の街づくりにも携わっています。

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―その歴史はとても古いと伺いました。

安田不動産は、日本を代表する4大財閥の1つである安田財閥の、戦後の財閥解体の際に残余財産を受け継ぎ、スタートしたのがはじまりです。そのため、当社の経営理念も、「客人第一」や「正直正統」など、安田財閥の創業者である安田善次郎翁の精神を今もなお大切に引き継いでいます。

― なぜ日本橋浜町の街づくりを行うようになったのでしょうか。

いま街づくりを行っている4つのエリアは、いずれも海や川岸に近く、港があったことから、おそらく創業者は水運が発達している街に注目していたのだと思います。日本橋浜町の土地を購入したのは明治19年です。もともと薩摩藩島津家の下屋敷があったところで、現在の浜町3丁目にあたります。隣接する日本橋が、金融取引や商取引が盛んな街だったことも大きな魅力だったのではないでしょうか。安田善次郎翁も、購入が決まったときは非常に喜んだようで、従業員や家族をはじめ、取引に関わった人たち160人以上を宴席に招いて、1人1人にお祝いとして反物を渡したという記録が残されています。それぐらい思い入れがあった街のようです。

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― 中川さんが感じる浜町の魅力とは。

明治座はもちろんのこと、甘酒横丁界隈を中心に、古くからあるうなぎ屋さんや蕎麦屋さん、洋食屋さんなど、老舗の飲食店が集まっているのは魅力的だと思います。そんなお店でお酒を飲めたら、粋な感じがしていいですよね。あと、浜町は日本橋のなかで一番人口が多いエリアでもあります。日本橋はビジネス街で、住んでいる方は少ないのですが、このあたりでは夕方になると小さいお子さんがたくさん遊んでいて、家族連れの方々もたくさん見かけます。東京駅がすぐ近くにある都心にありながら、非常にバランスのとれた街だと思います。お気に入りのスポットはたくさんありますが、1つ選ぶならやはり隅田川にかかる清洲橋でしょうか。夕暮れ時の美しい川面を眺めながら散策したいですね。

賑わいのある街づくりを目指して

― 浜町をどんな街にしていきたいですか。

ここで生活する地元の方やオフィスワーカーの方が、住んでよかった、働いてよかった、と感じていただけるような場所にしたいですね。そのためには、浜町で生活する方たちの意見も参考にしながら、中長期的な目線で街の活性化に取り組んでいけたらと思っています。2017年9月には、カフェやワーキングスペースを備えた複合ビル「Hama House(ハマハウス)」や、クリエイティブ層を刺激する紙製品を中心としたパリ発プロダクトブランドPAPIER TIGREの直営店2号店を構える「HAMA1961」など、これまでになかった業態の施設もオープンしました。実は昨日Hama Houseの前をふらりと通ったのですが、1階のカフェはとても賑わっていて、地元の方もたくさん利用されているようでした。また、トルナーレ日本橋浜町で開催している浜町マルシェは、年4回あるのですが、地元のお店も参加してくださって、一緒になって盛り上げてくれています。ありがたいことに、前回やったときは5,000人を超えるお客様が来てくださいました。

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2019年2月には、私たちが手がけるホテルが開業します。当社にとって日本橋浜町界隈ではじめての宿泊施設であり、国内だけでなく海外のお客様もたくさん利用していただけることを期待しています。さらに、1 人ずつの居住空間を確保しながらも、広いキッチンなど充実した共用設備を備え、新しい暮らし方として注目を集める「ソーシャルアパートメント」もオープン予定です。国籍問わず、幅広い年代や職種の方にお越しいただくことで、街に多様性が生まれ、賑わいにつながっていくのだと思います。そのために重要なのは情報発信ですね。より多くの方にこの街の魅力が伝わるように、工夫を続けたいと思っています。

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[取材日:2017.10.5]
撮影:鈴木優太 文:本村友希

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